「スプーンとはネイティブ」。こういう感覚は時代錯誤と言える。今ではエリアフィッシングは大きなカテゴリーとなり、ネイティブを凌駕する勢いである。そしてトーナメンター。ネイティブ派がいつの間にか忘れてしまった“狩猟民族的感覚”を色濃く持っている。「誰よりも大きいのを釣りたい。誰よりもたくさん釣りたい」。これが彼ら、いやすべてのトラウトマンが持つ偽らざる心理であり、狩猟民族が持つ血の叫びであり、彼らこそシビアなワンシーンでこれらを実践している。もちろんトーナメント礼賛ではないが、そんな彼らに認められればこそスタンダードスプーンとなり、エリアフリークも満足する釣果を得ることに繋がるのである。